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2015年8月 6日 (木)

介護保険のことば(3)要介護者

介護保険の用語などの簡単な説明、今日は「要介護者」についてです。

「要介護者」については、「介護保険法」第7条第3項で、次のように規定しています。

(定義)

第7条

3  この法律において「要介護者」とは、次の各号のいずれかに該当する者をいう。

  1. 要介護状態にある65歳以上の者
  2. 要介護状態にある40歳以上65歳未満の者であって、その要介護状態の原因である身体上又は精神上の障害が加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病であって政令で定めるもの(以下「特定疾病」という。)によって生じたものであるもの

第1号の「要介護状態にある65歳以上の者」に関しては、特に問題はないと思います。
65歳以上で、「介護保険のことば(2)要介護状態」で説明した「要介護状態」であれば、「要介護状態」になった原因に かかわらず、「要介護者」になるということです。

問題は第2号…
「加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病であって政令で定めるもの」とありますので、政令を確認してみます。

この政令は、「介護保険法施行令」第2条のことで、次のように規定しています。

(特定疾病)

第2条  法第7条第3項第2号 に規定する政令で定める疾病は、次のとおりとする。

  1. がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)
  2. 関節リウマチ
  3. 筋萎縮性側索硬化症
  4. 後縦靭帯骨化症
  5. 骨折を伴う骨粗鬆症
  6. 初老期における認知症(法第5条の2 に規定する認知症をいう。以下同じ。)
  7. 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
  8. 脊髄小脳変性症
  9. 脊柱管狭窄症
  10. 早老症
  11. 多系統萎縮症
  12. 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
  13. 脳血管疾患
  14. 閉塞性動脈硬化症
  15. 慢性閉塞性肺疾患
  16. 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

つまり、40歳以上65歳未満の方が「介護保険」の給付を受けられるのは、この16種類の疾病が原因で「要介護状態」になった場合に限られる、ということになります。

なお、条文にも出ていますが、「介護保険」では この16種類の疾病の事を「特定疾病」と呼んでいます。

このほか「介護保険法」第7条第4項では「要支援者」ということばを定義していますが、第7条第3項の条文の「要介護状態」という表現が「要介護状態となるおそれがある状態」に変わっているだけです。

最後に、「介護保険のことば(1)被保険者と保険給付」と「介護保険のことば(2)要介護状態」の内容と今日の内容の関連付けをしておきます。

介護保険のことば(1)被保険者と保険給付」の最後の方に、「ただし、40歳以上65歳未満の要介護状態・要支援状態は、65歳以上の要介護状態・要支援状態とは異なりますが…」と書きました。
これは40歳以上65歳未満の方が、「介護保険」の「保険給付」の対象となるのは、「特定疾病」が原因で要介護状態・要支援状態に なった場合に限られるので、65歳以上の要介護状態・要支援状態とは異なる、という意味です。

介護保険のことば(2)要介護状態」の中で出てきた条文、「介護保険法施行規則」第2条の後半に「介護保険法施行令 (平成10年政令第412号。以下「令」という。)第2条第1号 に規定する疾病によって生じたものに係る要介護状態の継続見込期間については、その余命が6月に満たないと判断される場合にあっては、死亡までの間とする。」とあります。
これは要介護状態となる原因が「特定疾病」のうち「がん」で、医師から6ヶ月を下回る余命期間を告げられた場合、要介護状態の継続見込期間は6ヶ月ではなく余命期間になる、という意味です。


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