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2015年12月 6日 (日)

介護が必要になる原因の分析

この2日間、平均寿命や健康寿命のデータを元に、「女性は介護が必要となる可能性が高い!?」、「女性は介護が必要な期間が長くなる可能性が高い!?」ということを書いてきました。

今日は、別のデータを使って、介護が必要になる原因を分析してみたいと思います。

ところで、数ヶ月前に、「要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合」というデータを紹介したことがあるのですが、覚えていらっしゃいますか?
今日は、介護が必要となった原因の男女別のデータを紹介したいと思います。

厚生労働省平成25年国民生活基礎調査のデータで、次のグラフがそれです。
(グラフをクリックすると拡大します。)

Photo

厚生労働省国民生活基礎調査(平成25年)の結果から グラフでみる世帯の状況』より)

このグラフによれば、男性の介護が必要になった原因は、脳血管疾患(脳卒中)が一番多く、28.4%を占め、認知症、高齢による衰弱と続きます。
男性の介護が必要になった原因の半数は、この3つです。

女性の場合は、認知症が17.1%と やや多いものの、上位5つの原因(脳血管疾患、認知症、高齢による衰弱、骨折・転倒、関節疾患)が、ほぼ同じくらいの割合であり、この5つで女性の介護が必要になった原因の概ね75%を占めています。
その他の原因で介護が必要になるケースは、男性に比べて少ないような感じがします。

ただ、このグラフ、割合なので、今ひとつ傾向が分かりにくい様に思います。
そこで、グラフを作り直してみました。

要介護認定を受けている男女それぞれに人数に、先ほどのグラフの割合をもとに、介護が必要となる原因別の推定人数を出してみました。
実際の人数とは異なりますが、傾向は掴めると思います。

出てきた人数を まとめたものが、次のグラフです。
(グラフをクリックすると拡大します。)

Photo_2

随分、見え方が変わってきたのではないでしょうか?
脳血管疾患は、男女ほぼ同じくらい(むしろ女性の方が多い)ですし、女性が その他の原因で介護が必要になるケースは決して少なくありません。

さて、今回はさらにデータを加工してみました。

介護が必要となった原因ごとに、男女の割合を出してみたのです。
例えば、脳血管疾患の場合、男性が推定508.9千人で、女性が推定532.4千人、その割合は、男性48.87%、女性51.13%という感じで…

そして、その割合を要介護認定者数、65歳以上の人口、75歳以上の人口、85歳以上の人口の男女の割合と比較してみました。

そのデータをまとめたのが、次のグラフです。
(グラフをクリックすると拡大します。)

Photo_3

人口の男女比と比べた感じでは、脳血管疾患が原因で介護が必要になる確率は、男性の方が やや高いのかな という感じがします。

骨折・転倒、関節疾患が原因で介護が必要になるのは、女性の方が圧倒的に多いですね。
根本原因が、骨粗鬆症やリウマチだと思われます。
(どちらも女性に多い病気ですよね。)

心疾患、認知症、高齢による衰弱に関しては、このデータだけでは判断しきれないような気がします。
(加齢という要素はありそうなのですが…)

その他の原因に関しては、65歳以上の人口の男女の割合と ほぼ同じなので、ここに出てきた6つの原因の外で、介護が必要になる確率は男女に差が無いのだと思われます。

ここ迄のことを踏まえた今日の結論…

女性の介護が多くなる原因の一つとして、骨粗鬆症やリウマチのような女性に多い病気があるのだと考えられる。

なお、今回のグラフ等を作るにあたって、次のデータを使用いたしました。
使用データ
厚生労働省
平成25年国民生活基礎調査
介護給付費実態調査月報(平成25年6月審査分)
総務省
人口推計(平成25年6月1日現在 確定値)

過去の記事より

男性の骨粗鬆症


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