説教じみているかもしれませんが…
1月1日に厚生労働省から公表された、「平成27年(2015)人口動態統計の年間推計」…
この中に死因別の死亡者数の推移が出ています。
上位4位まで出ているのですが、1位が「悪性新生物(がん)」で37万人、2位が「心疾患」で19万9,000人、3位が「肺炎」で12万3,000人、4位が「脳血管疾患」で11万3,000人となっています。
平成23年に「肺炎」と「脳血管疾患」の順位が入れ替わったくらいで、この4つの死因はずっと日本人の死因の上位を占めています。
平成13年からの推移をグラフにまとめてみました。
(グラフをクリックすると拡大します。)
グラフを見ると「悪性新生物(がん)」、「心疾患」、「肺炎」が増加しており、「脳血管疾患」が減少しているのが分かります。
「悪性新生物(がん)」、「心疾患」、「肺炎」が増加しているのは、高齢化によるものだといわれています。
「脳血管疾患」が減少しているのは、医療技術の進歩によるものでしょう。
「脳血管疾患」の発症自体は減っていないものの、医療技術が進歩したことで、従来であれば亡くなってしまうような状態でも、命をとりとめることが出来るようになった、ということです。
しかし、命を取りとめることが出来たとしても、何ら障害のない状態に戻れるとは限りません。
前に紹介したことがありますが、介護が必要になった原因の上位にも「脳血管疾患」があります。
要するに、命を取りとめたとしても、残りの人生を介護が必要な状態で送らなければならない可能性が少なからずある、ということです。
今後、さらに医療が進歩して、「脳血管疾患」を発症しても介護すら必要無い状態になれる時代が来るかもしれません。
ただ、それは近い将来なのか、ずっと先のことなのか分かりません。
であれば、出来る限り「脳血管疾患」を発症しないようにしたいですよね。
「脳血管疾患」は、生活習慣を改善することで、ある程度 防ぐことは可能だとされています。
とはいうものの、年をとってから生活習慣を改善することは大変です。
また、乱れた生活習慣で年をとれば、体へのダメージは少なからず出てきます。
要するに、若いうちから良い生活習慣を心がけることが大切、ということです。
人生の終盤に介護が必要な時間を長くするか短くするかは、若い時期の努力にかかっている、ということです。
過去の記事より
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