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2016年5月16日 (月)

認知症による徘徊と保険

私は今年の3月1日に最高裁で、認知症男性が徘徊中に列車にはねられて死亡した事故の判決が出てから、認知症による徘徊中に起きた事故について色々と調べてきました。
そして、色々調べていくうちに、思わぬことを見つけてしまいました。

認知症による徘徊中の事故で
ケガをしたり亡くなった場合、
保険金や給付金が支払われないことがある…

一体どういうことなのか?

多くの生命保険会社の約款には災害死亡保険金や入院給付金等の免責事由として…

  • 契約者、被保険者または災害死亡保険金受取人の故意または重大な過失によるとき。
  • 被保険者の犯罪行為によるとき。
  • 被保険者の精神障害の状態を原因とする事故によるとき。
  • 被保険者の泥酔の状態を原因とする事故によるとき。
  • 被保険者が法令に定める運転資格を持たないで運転している間に生じた事故によるとき。
  • 被保険者が法令に定める酒気帯び運転またはこれに相当する運転をしている間に生じた事故によるとき。
  • 戦争その他の変乱、地震、噴火または津波によるとき。ただし、その程度によっては、保険金・給付金の全額または一部を受け取れる場合があります。
生命保険文化センター:「保険金や給付金が受け取れないのはどのような場合?」より)

と書かれています。
※詳細は生命保険文化センターの次のサイトでご確認ください。

保険金や給付金が受け取れないのはどのような場合?

また、多くの損害保険会社の傷害保険の約款には免責事由として…

  • 契約者、被保険者、保険金受取人の故意または重大な過失
  • 被保険者の自殺行為・犯罪行為・闘争行為
  • 被保険者の無免許運転、酒酔い運転、麻薬・シンナーなどを使用した運転によって生じた事故
  • 被保険者の脳疾患、疾病、心神喪失
  • 被保険者の妊娠、出産、早産、流産または外科的手術その他の医療処置
  • 戦争、内乱、暴動などの異常な事態
  • 地震・噴火またはこれらによる津波
  • 山岳登はん、リュージュ、スカイダイビング、ハンググライダー搭乗その他これらに類する危険な運動
日本損害保険協会:「傷害保険は、どのような保険ですか。」より)

と書かれています。
※詳細は日本損害保険協会の次のサイトでご確認ください。

傷害保険は、どのような保険ですか。

認知症の徘徊中に起きた事故で問題になるのは、それぞれの約款に私が赤字で強調して部分です。
被保険者の重大な過失や、被保険者の精神障害の状態、脳疾患、疾病、心神喪失を原因とする事故の場合、免責自由に該当するため保険金や給付金は支払われない、ということが書かれています。

つまり、事故を起こした場所が通常では考えられない場所であったり、事故を起こした行為が通常では考えられない行為だった場合等、重大な過失として免責になるか、重度の認知症(精神障害や脳疾患、疾病、心神喪失)が原因で起きた事故として免責になるため、保険金や給付金が支払われない可能性がある ということです。

この件に関しては、今のところ、いくつかの判例を調べた程度で、では、どのように対処したらよいのか等、考えが まとまっていません。
今後、さらに詳しく調べた上で、様々な角度から検討し、情報発信をしていきたいと考えています。

過去の記事より

高齢者の踏切での事故


FP-Yoshikawaで検索してください

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