長寿安心年金
今日付で生命保険協会のサイトに、「生命保険協会 SR報告書2016」が掲載されました。
次のリンク先のニュースリリースから、ダウンロードすることが出来ます。
『生命保険協会 SR報告書2016』の発行について![]() |
ご興味のある方はご確認ください。
さて、今日は「生命保険協会 SR報告書2016」が発行されたことを紹介しようという訳ではありません。
この中に出ている、「長寿安心年金」を紹介したいのです。
「長寿安心年金」については、私の もう一つのブログ、「FP-Yoshikawaの独り言」で3度取り上げていますが…
良い機会ですので、こちらでも紹介させていただきます。
まず、「長寿安心年金」が出来た背景は、少子高齢化の下、いかに公的年金制度を持続していくかということがあります。
少子高齢化が続く限り、公的年金制度を持続していくためには、年金の給付額を削減していかざるを得ません。
そうなると、国民一人ひとりが老後に備えて、何らかの準備をしなければなりませんが、現在、民間の保険会社が取り扱っている個人年金には、生涯にわたって年金の支払いをするものは ほとんどありません。
そこで考えられたのが、「長寿安心年金」です。
「長寿安心年金」は、ドイツの「リースター年金」という制度をモデルに考えられた私的年金制度です。
生命保険協会は、公的年金制度を補完する私的年金制度には、「終身性」「安定性」「普及可能性」の3つを基本的な役割が必要だとしています。
それぞれの役割の意味は…
- 終身性
…人は何歳まで生きるか予測できない - 安定性
…年金額が運用成績で大きく減少しない - 普及可能性
…全国民を対象にシンプルでわかりやすい制度
そして、これらの役割を備えているのが「長寿安心年金」ということになります。
「生命保険協会 SR報告書2016」では、提言ということになっていますが、この提言を商品化したと思われる個人年金が、4月から日本生命で販売されています。
「Gran Age」という商品です。
終身年金なのですが、この商品、賛否両論あるようで、次のような批判記事も出ています。
これまで無かった考え方の商品なので、このような記事が出るのも仕方がないと思いますが、個人的には それほど悪くないと思っています。
ただ、記事のタイトルのような指摘を一般の人がどのように考えるか…
これまでの個人年金は、貯蓄の延長線上にありますからね。
また、この商品に生命保険協会の考えていることが全て取り入れられている訳でもありませんし…
(全てを実現するためには、国の制度も関係してくるはずです。)
ということで、今後、同じ様な個人年金が、他の生命保険会社から販売される可能性もあるでしょうし、また、「長寿安心年金」に関連して、国の制度に動きがあるかもしれません。
その際には、このブログからも情報発信しようと思います。
過去の記事より
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