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2016年6月30日 (木)

昨年の介護保険改定の影響

昨日(6月29日)、認知症の人と家族の会のサイトに、次の情報が掲載されました。

2015介護保険改定についての当事者の「声」

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、昨年8月に介護保険の利用者負担が引き上げられる改定が行われました。
改定の内容は次の通りです。
(ポスターの画像をクリックすると拡大します。)
Photo
さて、この改定が利用者に どのような影響があったのか…

公表されたものを読んでみましたが、私が想像していたより、ずっと大きな負担増になっていることに驚きました。
どのような介護サービスを利用しているかによって負担増の内容が異なりますが、特別養護老人ホームを利用されている方の場合、7~8万円の負担増になっている方が多くいらっしゃいます。
中には10万円を超える負担増の方もいらっしゃいました。
この負担増に関しては、次のような情報もあるくらいですから深刻です。

介護保険制度の改正で昨年から介護費用が倍増
生活が厳しすぎて両親の離婚を検討へ

この深刻な負担増に対して、認知症の人と家族の会では、4月22日に厚生労働省に対して、「2015年の介護保険制度改定の撤回を求める要望書」を提出しています。

ただ、この要望書が受け入れられる可能性は低く、8月から新たな負担増が行われます。
※この件に関しては、このブログで既に取り上げています。
ご覧いただければ幸いです。
□□利用者負担段階の判定要件見直し②
□□利用者負担段階の判定要件見直し③

さらに、厚生労働省の社会保障審議会 介護保険部会では、さらなる負担増の議論が進められています。
ここで決まった通りの見直しが行われるとは思いませんが、利用者負担が増える可能性は高いと思います。
今後、利用者負担が増えれば増えるほど、それに耐えられない人が出てくるでしょう。
そんな状況になった場合、国はどうする つもりなんでしょうか?

ところで、昨年の介護保険の改定といえば、介護報酬の引き下げがあったことを覚えていらっしゃいますか?
その結果、昨年は、「老人福祉・介護事業」の倒産件数が76件で、2000年に介護保険法が施行されてから最多の件数になってしまいました。
※この件に関しても、このブログで過去に取り上げています。
こちらも、ご覧いただければ幸いです。
□□2015年「老人福祉・介護事業」の倒産状況
□□介護報酬引き下げの影響

介護事業所に関しては、もう一つ重要なことがあります。
それは、介護事業所で働く人達の待遇です。
世間からは、介護事業所で働く人達の待遇に関して、あまり良い話は聞こえてきませんよね。
もっとも、介護の業界としては、「それほど悪くない!」というお考えもあるようですが…
※この件に関しては、次の投稿をご覧いただければ幸いです。
□□介護職員の待遇に関する2つの記事

仮に、世間で言われているように、介護事業所で働く人達の待遇が良くないとして、介護事業所の倒産が増えている…
原因は、介護報酬が低いからですよね。
なぜ低いかといえば、介護保険の財政状態が良くないから…

そして、利用者負担も増えているし、今後も増える傾向にある…
これも、介護保険の財政状態が良くないことが原因…

さらに、40歳以上の国民が負担している介護保険料も、上がる傾向にある…
これも、介護保険の財政状態が良くないことが原因…

どの角度から見ても、良いことはありませんよね。

介護保険の財政の収入に当たる保険料や利用者負担を増やしても、支出に当たる介護報酬を抑えても、財政状態が良くならないということは、制度そのものに根本的な問題があるような気がするのですが いかがでしょうか?

過去の記事より

総理と介護を行っている方との懇談会


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