平均寿命と健康寿命の国際比較2016

先日（７月29日）、厚生労働省が公表した、平成27年簡易生命表の概況を紹介しましたが、今日はWHO（世界保健機関）が公表している、平均寿命と健康寿命のデータを紹介したいと思います。

ちなみに、健康寿命についてですが、前にもこのブログで取り上げたことがありますし、ご存知の方も多いと思いますが、念のため…
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。
したがって、平均寿命と健康寿命の差は、何らかのかたちで医療や介護のお世話になっている期間、ということになります。

さて、話を戻します。
WHOの公表している最新のデータ（2016年版）によれば、世界レベルの平均寿命は 71.4歳（男性 69.1歳、女性 73.8歳）、健康寿命は 63.1歳で、その差は 8.3年でした。
（WHOの公表しているデータでは、男女別の健康寿命はでていませんでした。ちょっと残念です。）

さて、日本は、どうなっているのでしょうか？
その他の国は？

まず、平均寿命と健康寿命、そしてその差をG7の国々で比較してみました。
結果は、次のようになりました。

（WHO：「World Health Statistics 2016」より）

日本は、平均寿命、健康寿命で他国を抑えてトップ！
（平均寿命と健康寿命は、このデータの対象になった国の中でもトップでした。）
そして、平均寿命と健康寿命の差は、この７カ国の中で一番短くなっています。

つまり、日本はG7の国々の中で、最も健康長寿の国であるということになります。
このデータを見る限り、現在の医療・介護の体制は、何としてでも死守しなければいけない、という気持ちになります。

さて、この他の国で、日本より平均寿命と健康寿命の差が短い国はあるのでしょうか？
さらにデータを調べてみましたが、たしかに沢山あります。
ただ、平均寿命が あまりにも短い国の場合、医療体制等に問題があるために、平均寿命と健康寿命の差が短くなっている可能性があると思います。
そこで、世界レベルの平均寿命を下回っている国を除外して、日本より平均寿命と健康寿命の差が短い国を調べてみました。

その結果が、下の表です。
（表をクリックすると拡大します。）

（WHO：「World Health Statistics 2016」より）

平均寿命と健康寿命の差が、日本以下の国が 35カ国ありました。
これらの国には、日本が平均寿命と健康寿命の差を さらに縮めるために、参考にすべき何かがあるかもしれません。

それは…

食べ物かもしれません。
生活習慣かもしれません。
その他のことかもしれません。

もちろん、日本人には、なじまないものもあるでしょう。
ただ、参考にする価値はあると思います。
機会があれば、調べてみたいですね。

過去の記事より

介護保険法 第四条 第一項

---

次のブログランキングに参加しています。

応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 介護ブログ

人気blogランキングへ

---

FP-Yoshikawa介護ニュース