高齢者の所得と栄養状態の関係
日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)のサイトで、興味深い情報を見つけました。
高齢者の所得と栄養状態に関するもので、新潟県立大学 人間生活学部健康栄養学科 太田亜里美 准教授による研究で、日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)のサイトに次のプレスリリースが掲載されています。
高齢者の所得
長生きの栄養指標(血清アルブミン値)と関連
この研究、とても興味があります。
というのも、私の母の最後の入院時、食欲が湧かず、食べる量が減少、その結果、栄養状態が急速に悪化していきました。
その時に、主治医から聞かされたのが「アルブミン」のこと…
現に、母に対して実施されたNST(栄養サポートチーム)の報告書には、「アルブミン値下がっているため、タンパク質の付加が必要と考えます…」との記述がありましたからね…
ですから、高齢者が良い栄養状態を維持するためには、血液中のアルブミンの値が重要であり、アルブミン値を下げないためには、たんぱく質の摂取が重要という意識はありました。
そして、この研究では、所得とアルブミン値の関係について書かれているわけですから、本当に興味深いです。
さて、研究内容ですが、詳細を見ることは出来ませんので、プレスリリースに書かれている内容を紹介しようと思います。
私たちは2010年に、愛知県の4市町村で要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者6,528人を対象に、郵送によるアンケート調査を行い、健診データを合わせて分析しました。 |
(日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト):プレスリリース |
初めての研究成果とのこと…
素晴らしいですよね。
所得の低い群で血清アルブミン値が低い原因として、肉・魚の摂取頻度が低いこと、体格指数(BMI)の低さ、治療中の病気(呼吸器疾患など)があることが分かりました。 |
(日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト):プレスリリース |
高齢者に肉・魚の摂取を勧めるとともに、食料品の税を下げる、食料品と交換できる券を配布するなどにより、食のサポートが必要であると考えます。 |
(日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト):プレスリリース |
いずれにせよ、この研究の成果を高齢者の健康状態の改善、介護予防に生かしていただきたいと思います。
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