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2016年8月27日 (土)

高齢者の所得と栄養状態の関係

日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)のサイトで、興味深い情報を見つけました。
高齢者の所得と栄養状態に関するもので、新潟県立大学 人間生活学部健康栄養学科 太田亜里美 准教授による研究で、日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)のサイトに次のプレスリリースが掲載されています。

高齢者の所得
長生きの栄養指標(血清アルブミン値)と関連

日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)プレスリリース

この研究、とても興味があります。
というのも、私の母の最後の入院時、食欲が湧かず、食べる量が減少、その結果、栄養状態が急速に悪化していきました。
その時に、主治医から聞かされたのが「アルブミン」のこと…
現に、母に対して実施されたNST(栄養サポートチーム)の報告書には、「アルブミン値下がっているため、タンパク質の付加が必要と考えます…」との記述がありましたからね…

ですから、高齢者が良い栄養状態を維持するためには、血液中のアルブミンの値が重要であり、アルブミン値を下げないためには、たんぱく質の摂取が重要という意識はありました。
そして、この研究では、所得とアルブミン値の関係について書かれているわけですから、本当に興味深いです。

さて、研究内容ですが、詳細を見ることは出来ませんので、プレスリリースに書かれている内容を紹介しようと思います。

プレスリリースによれば…

私たちは2010年に、愛知県の4市町村で要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者6,528人を対象に、郵送によるアンケート調査を行い、健診データを合わせて分析しました。
その結果、長生きの栄養指標である血清アルブミン値が、世帯所得と関連していることが分かりました。この関連は、性、年齢、教育歴、婚姻状況、家族構成、地域といった要因の影響を取り除いても残りました。長生きの栄養指標である血清アルブミン値が、世帯所得と関連があるという報告は、この研究が初めてです。

日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)プレスリリース
「高齢者の所得 長生きの栄養指標(血清アルブミン値)と関連」より)

とのことです。

初めての研究成果とのこと…
素晴らしいですよね。

血清アルブミン値が低い原因を次のようにしています。

所得の低い群で血清アルブミン値が低い原因として、肉・魚の摂取頻度が低いこと、体格指数(BMI)の低さ、治療中の病気(呼吸器疾患など)があることが分かりました。

日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)プレスリリース
「高齢者の所得 長生きの栄養指標(血清アルブミン値)と関連」より)

これは、8月24日に厚生労働省から公表された、「平成27年度 乳幼児栄養調査」と同じような内容になっており、年齢に関係なく肉・魚などの摂取が重要、ということなのだと思います。

そして、次の提言をしています。

高齢者に肉・魚の摂取を勧めるとともに、食料品の税を下げる、食料品と交換できる券を配布するなどにより、食のサポートが必要であると考えます。

日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)プレスリリース
「高齢者の所得 長生きの栄養指標(血清アルブミン値)と関連」より)

個人的に食のサポートとしては、安価で利用できる配食サービスが良いかな、と思ったりします。

いずれにせよ、この研究の成果を高齢者の健康状態の改善、介護予防に生かしていただきたいと思います。

過去の記事より

お粥に きな粉を混ぜた理由


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