日本人の死因の推移
厚生労働省の「人口動態調査」では、日本人の死因に関するデータが公表されています。
1番多いのが「悪性新生物(ガン)」、2番目が「心疾患(高血圧性を除く)」、3番目が「肺炎」、4番目が「脳血管疾患」となっていることは、多くの人がご存知のことと思います。
では、5番目は?
順位は次のようになっています。
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(厚生労働省:『平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況』より) |
でも、理由があるんです。
6番目まで出したのは、男女別で順位が違っているからなんです。
ちなみに、男女別の順位は次のようになっています。
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(厚生労働省:『平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況』より) |
男性と女性で、「老衰」の順位と人数が大きく違います。
「肺炎」も順位が違いますが、人数を考慮してみると、必ずしも大きな違いとは いえません。
ところで、この6つの死因の中で少し前に比べて、とても多くなっているものがあります。
何だと思いますか?
悪性新生物(ガン)
確かに、「悪性新生物(ガン)」は多くなっていますが、それよりも多くなっている死因があるんですよ。
次のグラフが男女総数の死因ごとの推移です。
(グラフをクリックすると拡大します。)
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((厚生労働省:『人口動態調査』より作成) |
多くなっている死因は、「老衰」です。
平成27年は、平成19年に比べて、54,076人増加しています。
ちなみに、「悪性新生物」は、33,878人の増加でした。
さて、この死因の推移、男女別に見ると さらに興味深い内容になっています。
(グラフをクリックすると拡大します。)
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(厚生労働省:『人口動態調査』より作成) |
男性の場合、平成27年の死因で、平成19年に比べて最も増えているのは、「悪性新生物」で 16,765人の増加です。
次が、「老衰」で 13,401人の増加となっています。
(グラフをクリックすると拡大します。)
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(厚生労働省:『人口動態調査』より作成) |
女性の場合、平成27年に、「悪性新生物」で亡くなった方は、平成19年に比べて 17,113人増加しています。
そう、男性の増加人数より、多くなっているんです。
しかし、その増加人数を さらに上回っているのが、「老衰」です。
平成19年は 23,241人だったのですが、平成27年には 63,916人となっており、 40,675人増えています。
凄い増え方ですよね。
そして、今後、「老衰」で亡くなる方は、さらに増えるのではないかと思われます。
それでは、「老衰」で人生の最期を迎えるということに、どのようなイメージをもたれますか?
私は、人生を「やり切った」というイメージがありますが、いかがでしょうか?
最後に老衰に関して、少し古くなりますが、NEWSポストセブン次の記事が出ていました。
興味のある方は、ご一読下さい。
参考にしていただければ幸いです。
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