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2017年2月の28件の記事

2017年2月28日 (火)

高齢者の交通事故~交通事故統計(平成29年1月末)より~

2月17日付で、警察庁から「交通事統計(平成29年1月末)」が公表されていましたので紹介します。

平成29年1月末の年齢層別の交通事故による死者数の割合は、次のグラフの通りです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
29
警察庁:「交通事統計(平成29年1月末)」より)

65歳以上の交通事故による死亡者数の割合が57.1%なのですが、昨年(平成28年)1年間の65歳以上の交通事故による死亡者数の割合が54.8%だったので、随分と増えてしまった感じがします。
原因は全年齢層の交通事故による死亡者数は減っているのですが、65歳以上の交通事故による死亡者数の減り方が それに追いついていないこと…
下の表(年齢層別死者数の推移(各年1月末))をご覧いただければ、その辺りの状況はよく分かると思います。
(表をクリックすると拡大します。)
Photo_3
警察庁:「交通事統計(平成29年1月末)」より)

それでは、死亡に繋がる交通事故は、どのような状態の時に多く発生しているのか…
次の表は、平成19年から平成29年までの各年1月末の「状態別死者数の推移」を まとめたものです。
(表をクリックすると拡大します。)
Photo
警察庁:「交通事統計(平成29年1月末)」より)

これによれば、平成29年1月末で一番多いのが歩行中の死亡で  121人、次が自動車乗車中の死亡で 106人、この二つで全体の8割以上を占めています。

そして、次のグラフは平成29年1月末の「状態別死者数」を年齢層別でまとめたもの…
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_2
警察庁:「交通事統計(平成29年1月末)」より)

なんと、65歳以上の高齢者で歩行中に交通事故で死亡した人は 91人!
全年齢層の7割以上を占めています。
高齢者の歩行中の交通事故による死亡を減らすことが出来れば、交通事故による死亡を さらに減らすことが出来る!
(誰もが考えること だと思います。)

では、具体的な対策は…
月並みですが、交通ルールを守ること!
ただ、小さな子供のように、突然、飛び出して自動車に はねられるケースは少ないと思います。
しかし、自動車を避けることなど、昔は出来たことが出来なくなったために、自動車に はねられてしまったケースは少なからず あるのではないかと…
昔は出来たかもしれませんが、横断歩道のないところなど、無理な横断はいけません!

無理なことをしないために大切なことは、自分自身の身体の状態を知ること!
家族など、まわりの人も適切なアドバイスをする!
これが交通事故による死亡事故を減らす、「はじめの一歩」のような気がします。
そんな、何気ないことが大切なのだと思います。

過去の記事より

平成28年高齢者の交通事故死亡者数


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2017年2月27日 (月)

日常生活の困難程度(階段を1階上までのぼる)

日常生活の困難程度に関するデータの紹介…
今日は、「階段を1階上までのぼる」です。
階段をのぼるという行為、加齢による体力の衰えで困難になったり、関節などの痛みの影響で段差を上がれなくなるなど、難しいと感じる人が多いような気がします。
果たして、どのような結果になっているのでしょう?

いつものように、全体のデータから…
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より)

「難しいと感じない」と答えている人の割合が 64.2%ですから、「掃除や散歩など適度な活動」と ほぼ同じくらいですね。
掃除や散歩など適度な活動」より、「とても難しいと感じる」と答えた人の割合が少し減って、「少し難しい」と答えた人の割合が少し増えています。

さて、細分化したデータは どうなっているでしょうか?。
今回も、「年齢別」、「健康状態別」、「要介護認定別」のデータをご覧いただきます。

まず、「年齢別」のデータから…
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_2
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

前に紹介した、「掃除や散歩など適度な活動」や「少し重い物を持ち上げる、運ぶ」と同じように 74歳までは、「難しいと感じない」と答えている人の割合が全体の数値を上回っています。
75歳を超えると急激に、「難しいと感じない」と答えている人の割合が減っていくのも、前の2つのデータと同じ…
ただ、75歳以上で、「難しいと感じない」と答えている人の割合が、どの年齢層でも「掃除や散歩など適度な活動」を下回っています。
やはり、階段を のぼるという行為は難しいんでしょうね。

次は、「健康状態別」のデータです。
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_3
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

健康状態を「良い」、「普通」と答えている人で、「難しいと感じない」と答えている人の割合が、全体の数値を上回っています。
そして、「良い」、「普通」と答えている人が、「難しいと感じない」と答えている人の割合は、「掃除や散歩など適度な活動」を少し下回るのですが、「良くない」と答えている人では少し上回っている…
いささか、不思議な感じがします。

最後に、「要介護認定別」のデータです。
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_4
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

要支援・要介護の人で、「とても難しいと感じる」と答えている人の割合が一番多くなっているのは、前の2つのデータと同じです。
ただ、要支援・要介護の人で、「とても難しいと感じる」と答えている人の割合が、「掃除や散歩など適度な活動」を少し下回っています。

身体に何らかのハンデを持つ人にとって、「掃除や散歩など適度な活動」の方が、「階段を1階上までのぼる」より難しい傾向がある、ということなんでしょうか?
もちろん、一概には言えないでしょうが…

今回は、ちょっと意外な結果でした。
ただ、健康状態にせよ、要介護状態にせよ、個別の判断が最優先です。
ですから、それぞれの状態に合わせた対応が必要なことを忘れてはいけませんよね。

過去の記事より

歩き方の工夫


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2017年2月26日 (日)

祖母の命日~平成29年最初のお墓参り~

今日は、父方の祖母の命日です。
昨年暮れのお墓参りの投稿をした際に、「さて、次の お墓参りは祖母の命日の頃になると思いますが…」と書きましたが、やはり あれ以来のお墓参り…
今日が今年最初のお墓参りとなりました。

まず、自宅で いつものように位牌を仏壇に移し、お供えをし、長めのお経を上げます。
20170226_1

それから、お墓のある霊園に向けて出発!
自宅を出たのが、午前10時半ごろ…
途中、お供えの花などの買物をして、霊園に着いたのが 12時半ちょっと前でした。

お墓の周りには、わずかでしたが雑草が…
もう、春も近いということですね。
そんな雑草を取り、お墓を磨いて、花を供え、ロウソクや線香に火を…
ところが、今日は天気は良いのですが風が強く、ロウソクの火はすぐに消えてしまいます。
何度か挑戦したのですが、すぐに消えてしまうので諦めました。
(幸い線香の火は無事につきましたが…)
20170226_2

ところで、今日は うっかりしていて、お経の本を持っていくのを忘れてしまいました。
手を合わせて お参りだけにしようと思ったのですが、線香に火をつけながら うろ覚えの お経を唱えたところ、何となくいけそうです。
いけるところまで唱えてみようと思って唱えたところ、何とか最後までいけました。
(間違っていたかもしれませんが…)

次の お墓参りには、忘れないようにしないと…

過去の記事より

祖母の命日③


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2017年2月25日 (土)

介護給付費等実態調査月報(平成28年12月審査分)

昨日(2月24日)、厚生労働省より、「介護給付費等実態調査月報(平成28年12月審査分)」が公表されました。

今月も介護給付費等実態調査のデータの 65歳以上の要支援・要介護者の増加状況と、65歳以上の人口の増加状況を比べてみました。

下の表が その結果です。
H2812
厚生労働省介護給付費等実態調査」及び総務省統計局人口推計」より作成)
(端数処理の関係で、データに一部 不自然なところがあります。ご了承ください。)

12月は要支援・要介護の認定者の合計の増加率が、65歳以上の人口の増加率を上回りました。
受給者の増加率は、要支援・要介護の合計で下回っているものの、要介護1~要介護4で上回っています。

先月も書きましたが、要介護度の重い人が増えているということは、介護保険の給付が増えている可能性がある ということ…

この状況、出来る限り改善しなければいけないと思います。
そのためには、さらに詳細なデータ分析を行い、何らかの対策を立てる必要があるでしょう。
結果的に、介護予防の強化ということになると思いますが…

さて、その他の介護給付費等実態調査の詳細を ご覧になりたい方…
厚生労働省の関連サイトにリンクを張っておきますので ご覧ください。

介護給付費等実態調査

介護給付費等実態調査月報(平成28年12月審査分)


過去の記事より

介護給付費等実態調査月報(平成28年11月審査分)


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2017年2月24日 (金)

日常生活の困難程度(少し重い物を持ち上げる、運ぶ)

一昨日の投稿、「日常生活の困難程度(掃除や散歩など適度な活動)」の続きです。
今日は、「少し重い物を持ち上げる、運ぶ」に関するデータを いくつか紹介します。

まず、全体のデータから…
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より)

一昨日の「掃除や散歩など適度な活動」より、「難しいと感じない」と答えている人の割合が減って 58.1%になりました。
この調査、女性が調査対象者の半数を超えていますので、仕方ない面もあるかと…
【調査対象者の男女別人数】

男 性:1,887人

女 性:2,006人

それでは、今回も いくつか細分化したデータを紹介したいと思います。
前回同様、「年齢別」、「健康状態別」、「要介護認定別」のデータをご覧いただきます。

まず、「年齢別」のデータから…
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

掃除や散歩など適度な活動」と同様、74歳までは、「難しいと感じない」と答えている人の割合が全体の数値を上回っています。
75歳を超えると急激に、「難しいと感じない」と答えている人の割合が減っていくのも、「掃除や散歩など適度な活動」と同じですね。
85歳以上になると、「とても難しいと感じる」、「すこし難しいと感じる」と答えている人の割合が7割近くになります。

次は、「健康状態別」のデータです。
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_2
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

健康状態を「普通」と答えている人が、「難しいと感じない」と答えている人の割合と全体の数値が同じです。
「良くない」と答えている人で、「とても難しいと感じる」と答えている人の割合が、「難しいと感じない」と答えている人の割合を上回っていますが、一番割合が多いのが、「すこし難しいと感じる」と答えている人…
今回の結果にも、「皆さん頑張っていらっしゃるんだな。」という想いが湧いてきます。

最後に、「要介護認定別」のデータです。
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_3
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

要支援・要介護の人で、「とても難しいと感じる」と答えている人の割合が一番多くなっていますね。
私の母もそうでしたのが、要介護度が重くなるほど、「少し重い物を持ち上げる、運ぶ」ということが どんどん出来なくなりますから…

さて、今回のデータからも、先輩方、皆さん本当に頑張っていらっしゃる、ということが伝わってきました。
でも、決して無理をしないで下さいね。

過去の記事より

ムービングボールの重さ


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2017年2月23日 (木)

はぴeまもるくん

シルバー産業新聞社が運営する「Care-news.jp(ケアニュース)」に、今日(2月23日)付で次の記事が掲載されました。

関電 電気使用量から異変を察知・通知

Care-news.jp(ケアニュース)

関西電力が提供する、見守りサービス「はぴeまもるくん」を紹介する記事です。
0_e

電力会社が提供する見守りサービスですから、当然、電気の使用状況を もとに見守りに必要な情報を提供するサービスです。
サービス内容ですが、上の画像にある通り、3種類のサービス中から選ぶことになります。

  • 電気使用量データを用いたサービス

    見守り対象者の普段の電気の使用量から生活リズムを推定し、リズムが異なった場合にメール等で知らせるサービス。
    特別な機器の設置は不要。
    スマートメーターの設置が必要。
    ※無料サービス

  • 冷蔵庫の開閉履歴データを用いたサービス

    毎日の冷蔵庫の開閉の有無・回数・日時をメール等で知らせるサービス。
    スマートメーターが設置をされていない場合。
    ※無料サービス。

  • 「ネットミル」見守りサービス

    ブレーカーに専用センサーを設置し、スイッチ操作など電気の使用や電気が一定期間使用されていないことを知らせるサービス。
    ※有料サービス。

なお、無料サービスの「電気使用量データを用いたサービス」、「冷蔵庫の開閉履歴データを用いたサービス」について、通信機器、ソフトウェアの準備にかかる費用、インターネット接続料、通信料金等は利用者負担になります。

高齢の親御さんが離れた場所にいらっしゃる方にとって、こうしたサービスは心強いですよね。
関連サイトにリンクを張っておきます。
関西電力の管内に見守りたい人が いらっしゃる方…
ぜひ、ご検討下さい。

関西電力

はぴeまもるくん

過去の記事より

このコンセントはスグレモノ!


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2017年2月22日 (水)

日常生活の困難程度(掃除や散歩など適度な活動)

一昨日、「日常生活で不自由を感じる時」という投稿の最後に…

高齢者の日常生活に関する意識調査」では、「日常生活を営む上で感じる不自由」の他に、次の6項目について、「日常の行動での困難の程度」についても調査しています。

  • 掃除や散歩など適度な活動
  • 少し重い物を持ち上げる、運ぶ
  • 階段を1階上までのぼる
  • 体を前に曲げる、ひざまずく
  • 数百メートルくらい歩く
  • 自分でお風呂に入る、着替える

この結果については また別の機会に…

FP-Yoshikawaの介護日記:「日常生活で不自由を感じる」より)

と書きました。
今日は この中から、「掃除や散歩など適度な活動」のデータを いくつか紹介します。

まず、全体のデータから…
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より)

65.0%の人が、「難しいと感じない」と答えています。
やはり、先輩方、皆さんお元気なんですね。
ただ、あくまで全体の結果ですので、細分化すると異なる結果になります。

そこで、いくつか細分化したデータを紹介したいと思います。
紹介するのは、「年齢別」、「健康状態別」、「要介護認定別」です。

まず、「年齢別」のデータから…
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_2
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

74歳までは、「難しいと感じない」と答えている人の割合が全体の数値を上回っているのですが、75歳を超えると急激に、「難しいと感じない」と答えている人の割合が減っていきます。
85歳以上になると、「とても難しいと感じる」、「すこし難しいと感じる」と答えている人の割合が6割近くになってしまいます。

次は、「健康状態別」のデータです。
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_3
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

健康状態を「普通」と答えている人までは、「難しいと感じない」と答えている人の割合が全体の数値を上回っています。
「良くない」と答えている人の、「とても難しいと感じる」、「すこし難しいと感じる」と答えている人の割合が多くなるのは ある意味当然かもしれませんが、「とても難しいと感じる」と答えている人の割合が、「難しいと感じない」と答えている人の割合を下回っているのには、「皆さん頑張っていらっしゃるんだな。決して無理をしないで下さいね。」などと思ったりします。

最後に、「要介護認定別」のデータです。
次のグラフが そのデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo_4
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より作成)

要支援・要介護の人で、「とても難しいと感じる」と答えている人の割合が一番多くなるのは当然なのでしょうが、「とても難しいと感じる」と答えている人の割合が 43.4%となっており、半数を超える人が、自分の身の回りのことを自分でしようと努力されている様子が伺えます。

さて、以上のデータを見て私が感じたことですが、先輩方、皆さん本当に頑張っていらっしゃるんだと感じました。
一昨日、書いたことと同じ様なことを改めて書きますが、私も できるだけ長く頑張りたいと思います。

過去の記事より

一人暮らし時に受けたいサービス


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2017年2月21日 (火)

摂食嚥下関連医療資源マップ

シルバー産業新聞社が運営する「Care-news.jp(ケアニュース)」に、今日(2月21日)付で次の記事が掲載されました。

食べるを支える1300病院 摂食嚥下資源マップ

Care-news.jp(ケアニュース)

厚生労働省の委託事業、「高齢者の摂食嚥下・栄養に関する地域包括的ケアについての研究班」が作成した、「摂食嚥下関連医療資源マップ」について伝える記事です。

摂食嚥下関連医療資源マップ」とは、全国の摂食嚥下に関する医療サービスを提供している医療機関の地図のことです。
記事のタイトルにある通り、現在、約1,300箇所の嚥下に関する医療機関が登録されており、検索することも出来ます。
また、提供しているサービスの内容が次の4つでカテゴリ分類されているので、どこの医療機関が、どんなサービスを提供しているかも分かります。

  • 嚥下訓練
  • 嚥下内視鏡検査(VE)
  • 嚥下造影検査(VF)
  • その他

さらに、厚生労働省が訪問診療が可能と定めている、医療機関から半径16㎞以内の区域が地図上に表示されるので、住んでいるところが訪問診療可能か、ひと目で分かります。

そして、現在は登録件数が全国で19箇所と少ないのですが、摂食嚥下に問題がある人のために、「きざみ食」や「ペースト食」などを提供している飲食店も、地図上で確認することができます。

私、実際に見てみましたが、素晴らしいと思いました。
前に「嚥下機能の確認」という投稿で、要介護者の54%が嚥下機能の確認をしたことがない、ということを書いたことがあります。
しかし、嚥下機能の確認が どこで出来るのか分からなければ、嚥下機能の確認をすることは出来ません。
そういう意味では、こうした取り組み、とても大切だと思います。

ちなみに、私の住んでいる愛知県稲沢市は、全域 訪問診療が可能でした。

ぜひ、この機会に住んでいる地域の摂食嚥下関連医療資源が どうなっているか確認して下さい。
そして、摂食嚥下機能の低下を少しでも感じたら、摂食嚥下に関する医療サービスを提供している医療機関を利用しましょうね。

関連サイトにリンクを張っておきます。
ぜひ、ご確認下さい。

摂食嚥下関連医療資源マップ

過去の記事より

嚥下機能の確認


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2017年2月20日 (月)

日常生活で不自由を感じる時

人間、歳を取ると色々なことに不自由を感じるようになると言います。
さて、人生の先輩である、60歳以上の方は、日常生活の どのようなことに不自由を感じているのでしょか?

内閣府が平成26年に行った、「高齢者の日常生活に関する意識調査」で、「日常生活を営む上でどのようなときに不自由を感じるか」を尋ねています。

答えの選択肢は次の10項目…

  • 外出するとき
  • 読んだり、聞いたり、人と会話をしたりするとき
  • 入浴をするとき
  • 家の中を移動するとき
  • 着替えや身だしなみを整えるとき
  • 排泄をするとき
  • 食事をとるとき
  • その他
  • 特に不自由は感じない
  • わからない
そして、次のグラフが、その結果です。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より)

なんと、7割近い人(68.1%)が、「特に不自由は感じない」と答えています。
先輩方、皆さんお元気なんですね。

ただ、この結果、60歳以上の方全体の結果ですので、もう少し細分化すると異なる結果になるのでは?
などと思ってしまいます。

実は、この調査には、細分化したデータも出ています。
全部で11種類の細分化したデータがあるのですが、今回はこの中から、「都市規模別」、「性別」、「年齢別」のデータを紹介させていただきます。
※その他のデータは、「高齢者の日常生活に関する意識調査」で ご確認下さい。

次の表が そのデータです。
(表をクリックすると拡大します。)
_
内閣府:「高齢者の日常生活に関する意識調査」より)

都市規模別では都市の規模が大きくなるほど、「特に不自由は感じない」と答えている人の割合が多くなっていますね。
これは、昨日の投稿の公共交通の整備状況と関係しているのでしょうか?

性別では男性の方が、「特に不自由は感じない」と答えている人の割合が多くなっています。

年齢別では やはり歳を取るにしたがって、「特に不自由は感じない」と答えている人の割合が少なくなっています。
ただ、80歳代前半で 49.7%の人が、「特に不自由は感じない」と答えているのには驚きです。

私も できるだけ長く、「特に不自由は感じない」と答えられるようになりたいですね。

ところで、「高齢者の日常生活に関する意識調査」では、「日常生活を営む上で感じる不自由」の他に、次の6項目について、「日常の行動での困難の程度」についても調査しています。

  • 掃除や散歩など適度な活動
  • 少し重い物を持ち上げる、運ぶ
  • 階段を1階上までのぼる
  • 体を前に曲げる、ひざまずく
  • 数百メートルくらい歩く
  • 自分でお風呂に入る、着替える

この結果については また別の機会に…

過去の記事より

将来の日常生活への不安


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2017年2月19日 (日)

移動弱者の解消

2月16日付の「介護のニュースサイト Joint」に、次の記事が掲載されました。

政府、自動運転の実証を来年度から本格化
首相「2020年までに移動弱者を解消」

介護のニュースサイト Joint

2月16日に行われた、政府の「第5回未来投資会議」について伝える記事です。
未来投資会議といえば、前に「人工知能でケアプランを?!」という投稿で紹介したことがありますよね。
記事のタイトルで想像できると思いますが、今回の「未来投資会議」では、「自動走行による移動革命について」が議論されました。

Joint記事によれば…

政府は16日の未来投資会議で、ドライバーが乗らない自動運転車によるサービスの展開に向けた工程表をまとめた。高齢者らを公道で送迎する実証実験を来年度から本格化させる。出席した安倍晋三首相は、「2020年までに地域の人手不足や移動弱者を解消する」と明言した。実現すれば要介護者の支援も効率化が図れそうだ。

介護のニュースサイト Joint
:「政府、自動運転の実証を来年度から本格化 首相「2020年までに移動弱者を解消」」より)

とのこと…

実現すれば素晴らしいと思います。
地方の高齢ドライバーで、運転免許証を返上する人も増えることでしょう。
しかし、現在の公共交通の整備状況からすると疑問を感じないでもありません。

では、現在の公共交通の整備状況は どのようになっているのか…
2月13日に内閣府から公表された、「公共交通に関する世論調査」に公共交通の利用頻度を尋ねたデータがありました。
公共交通の利用頻度が高ければ公共交通の整備が進んでおり、公共交通の利用頻度が低ければ、公共交通の整備が進んでいない、ということになります。

次のグラフが、そのデータを都市規模別に まとめたもの なのですが…
(グラフをクリックすると拡大します。)
_
内閣府:『「公共交通に関する世論調査」の概要』より)

さすがに、大都市では公共交通を ほとんど利用しない人の割合は 37.8%(主に自動車を使うのでほとんど利用しない 24.7%、オートバイや自転車などを使うのでほとんど利用しない 4.8%、出かける機会が少なく、ほとんど利用しない 8.3%)に留まっています。
ところが、中都市になると公共交通を ほとんど利用しない人の割合は 66.8%(主に自動車を使うのでほとんど利用しない 51.2%、オートバイや自転車などを使うのでほとんど利用しない 6.2%、出かける機会が少なく、ほとんど利用しない 9.4%)となり、小都市では 79.8%(主に自動車を使うのでほとんど利用しない 67.3%、オートバイや自転車などを使うのでほとんど利用しない 5.0%、出かける機会が少なく、ほとんど利用しない 7.5%)、町村では 86.3%(主に自動車を使うのでほとんど利用しない 67.2%、オートバイや自転車などを使うのでほとんど利用しない 8.7%、出かける機会が少なく、ほとんど利用しない 10.4%)、と大都市以外では半数を超える人が公共交通を ほとんど利用していないのです。
そして、都市規模が小さくなるにしたがって、公共交通の利用頻度が低くなっています。
つまり、大都市以外では公共交通の整備が進んでおらず、都市規模が小さくなるにしたがって状況が酷くなる、ということになります。

だからこそ、「人」に依存しない自動運転ということなのでしょうが、自動運転には そのためのインフラが必要になってくるはず…
「2020年までに移動弱者を解消」ということは、残された期間はあと4年程度…
それまでに、自動運転に必要なインフラを整備することができるのか?
政府の お手並み拝見、というところですね。

過去の記事より

高齢ドライバーの交通事故の可能性を「ゼロ」にするには…


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2017年2月18日 (土)

介護保険の利用者負担増に対するケアマネジャーの意見

既に報道されていますので、ご存知のことと思いますが、2月7日に介護保険関連法の改正案が閣議決定され、同日国会に提出、現在審議中です。

今回の改正案には…

  • 現役並み所得者の介護サービス自己負担の3割への引き上げ
  • 高額介護サービス費の限度額引上げ
  • 現役世代の負担する保険料の算定方法に「総報酬割」を導入
  • 来年度末に廃止する「介護療養病床」の転換先としての「介護医療院」
  • 悪質な有料老人ホームに対する都道府県の事業停止命令
  • 高齢者と障害者の双方が利用できる「共生型サービス」の新設

などが盛り込まれています。

このうち、「現役並み所得者の介護サービス自己負担の3割への引き上げ」や「高額介護サービス費の限度額引上げ」については、多くの人から反対意見や懸念する見解が出されていることも、ご存知のことと思います。

ところで、介護の現場の要ともいえる、ケアマネジャーさんは負担増に対して、どのような考えをお持ちなのでしょうか?
前に紹介した、「ケアマネジメン ト・オンライン」の『「介護保険利用者の自己負担増」に対するケアマネジャーの意識調査結果』で、次の質問をしています。

政財界から要望が出ている利用者負担の原則2割、軽度者への生活援助サービスの除外についてどう思いますか

ケアマネジメン ト・オンライン
:『「介護保険利用者の自己負担増」に対するケアマネジャーの意識調査結果』より)


質問の内容が、「利用者負担の原則2割」や「軽度者への生活援助サービスの除外」なので、今回の改正案とは内容が異なりますが、負担増に対するケアマネジャーの考えとして、興味深い結果だと思いますので、紹介させていただきます。
その結果が次のグラフです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
2

ケアマネジメン ト・オンライン
:『「介護保険利用者の自己負担増」に対するケアマネジャーの意識調査結果』より)

この意識調査に参加された、ケアマネジャーさんの 58.2%(反対: 29.9%、どちらかというと反対: 28.3%)が負担増に反対されていますね。
先ほども書きましたが、質問の内容が「利用者負担の原則2割」や「軽度者への生活援助サービスの除外」なので、今回の改正案の内容で質問したら、全く違う結果になるかもしれません。
しかし、「賛成」や「どちらかというと賛成」の立場をとる人が、半数を超えることはないような気がします。

ケアマネジャーさんは、要介護者や その家族の状況を客観的な立場で見ていますから、どの程度の負担が適切か理解されていると思いますからね。
前に紹介した、「負担が増えた利用者では、どのような影響が出ていますか?」という質問に対しても、「目立った影響はない」や「介護サービスの利用を減らした」など、的確な答えをされていますから…

今後、介護保険制度を維持していくためには、ある程度の負担増は仕方ないと思います。
しかし、自己負担ができないために、十分な介護サービスが受けられない、というような事態は避けなければいけません。
導入した負担増は、定期的に見直す必要があります。
見直す際には、ケアマネジャーさんの考え方が大いに尊重されるべきだと思います。

過去の記事より

介護保険利用者の自己負担増の影響


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2017年2月17日 (金)

おでかけキャッチ

シルバー産業新聞社が運営する「Care-news.jp(ケアニュース)」に、今日(2月17日)付で次の記事が掲載されました。

フランスベッド 見守り機器に保険付帯

Care-news.jp(ケアニュース)

フランスベッドがレンタルしている、「認知症外出通報システム」の利用者に対して、個人賠償責任保険が付帯される、とのこと…
では、対象となる「認知症外出通報システム」とは、どのようなものなのか…
フランスベッドのサイトで調べてみましたが、なかなかスグレモノです。

下の写真が、そのシステムです。

おでかけキャッチ」という名称なのですが、従来の外出通報システムとは大きな違いがあります。
従来の外出通報システムでは、外出したことを外出通報システムに感知させる送信機等を認知症の人に持たせる必要がありました。
ところが、このようなシステムの場合、認知症の人が送信機等を持たずに外出してしまったら、外出通報システムは作動しません。

では、「おでかけキャッチ」は どのようになっているのか…
外出したことを外出通報システムに感知させる送信機等にあたる「認証キー」を介護者が持ちます。
認知症の人は何も持ちません。
つまり、「認証キー」を持っていない人が、「おでかけキャッチ」の前を通過した時に外出通報システムは作動する様になっているのです。

YouTubeに説明の動画が出ていました。
動画の方が私の稚拙な説明より、このシステムの素晴らしさが分かると思います。
ぜひ、一度ご覧下さい。

動画の冒頭に、「逆転の発想から誕生!」とありましたが、本当にその通りですね。
そして、素晴らしいシステムだと思います。
認知症の人がいらっしゃるのであれば、検討の価値は十分にあるでしょうね。
ぜひ、ご検討を!!

過去の記事より

認知症患者と損害賠償⑦


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2017年2月16日 (木)

町工場の底力

昨日(2月15日)、中日新聞の医療・健康情報サイト、「つなごう医療 中日メディカルサイト」に次の記事が掲載されました。

多発するペダル踏み違い事故 予防装置 町工場が開発

つなごう医療 中日メディカルサイト

アクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防止する装置に関しては、前に「オートバックスセブン」の「ペダルの見張り番」という商品を紹介したことがありますが、「つなごう医療 中日メディカルサイト」で取り上げているのは、町工場が開発した装置です。
それも、しくみの異なる2つの装置を取り上げています。

まず、三重県名張市にある三好製作所というところが開発した、「パニックレス・アクセルペダル」という装置です。
「アクセルペダルを一定以上踏み込むと、ペダルとアクセルのつなぎ目が外れ、エンジンがアイドリング状態になる仕組みつなごう医療 中日メディカルサイト多発するペダル踏み違い事故 予防装置 町工場が開発」より)」になっており、アクセルとブレーキを踏み間違えても、車が加速することはありません。
詳細は次のサイトでご確認下さい。

三好製作所

パニックレス・アクセルペダル

もう一つは、埼玉県川口市にあるナンキ工業というところが開発した、「STOPペダル」という装置です。
「アクセルとブレーキが一体化した形で、アクセルを強く踏み込むと自動的に解除されブレーキがかかるつなごう医療 中日メディカルサイト多発するペダル踏み違い事故 予防装置 町工場が開発」より)」しくみ になっています。
詳細は次のサイトでご確認下さい。

ナンキ工業

ナンキのSTOPペダル

どちらの装置も市販されていませんので、興味のある方は詳細を確認のうえ、それぞれの会社に直接問い合わせ、ということになります。
将来的には、大手メーカーの自動車に搭載されたり、カー用品店等で扱われるようになれば良いと思いますが…

今後、高齢ドライバーが増えることで、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が増える可能性は高いと思います。
なんといっても、平成23年から平成27年の間に起きたアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故は、78.8%が65歳以上の高齢ドライバーによるものでしたから…
であれば、こうした装置を積極的に使い、少しでもアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が減るようにしなければいけないと思います。

過去の記事より

アクセルとブレーキの踏み間違いによる交通死亡事故


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2017年2月15日 (水)

明日から所得税確定申告の受付が始まりますが…

明日から所得税確定申告の受付が始まります。
28

それを前に、昨日(2月14日)、内閣府政府広報オンラインツイッターアカウントから、次のツイートがありました。

特殊詐欺に関する注意喚起情報です。
ツイートにもある通り、特殊詐欺を働く輩は、お金に関わる手続きを巧妙に利用してきます。
くれぐれも ご注意下さい。

なお、ツイートのリンクは前に紹介したことがある、「高齢者詐欺・トラブル予防は、みんなが主役!」となっています。

また、国税庁のサイトには、「税務職員を装った不審な電話、メールなどにご注意ください」というページがあります。
リンクを張っておきますので、こちらも あわせて ご覧下さい。

国税庁

税務職員を装った不審な電話、メールなどにご注意ください

過去の記事より

高齢者詐欺・トラブル予防は、みんなが主役!


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2017年2月14日 (火)

目指せ、水害の逃げ遅れゼロ!

昨日(2月13日)の「介護のニュースサイト Joint」に、次の記事が掲載されました。

水害の逃げ遅れゼロ目指す
介護施設に避難計画の作成を義務付けへ 法改正案決定

介護のニュースサイト Joint

2月10日に閣議決定された、水防法の改正案について伝える記事です。
今回の改正は、最近、洪水等の水災害が頻発し激甚化していることに対して行われるもの…
記事のタイトルにある通り、「水害の逃げ遅れゼロ」を目指す内容になっています。

介護に関連するものとしては、災害など緊急時の避難に配慮が必要な高齢者や障害者等が利用している、「要配慮者利用施設」の避難計画・避難訓練に関すること…

これまで、洪水や土砂災害のリスクが高い区域に存する、要配慮者利用施設の避難計画の作成・避難訓練実施は努力義務となっていました。
その結果、避難計画の作成・避難訓練の実施率は、2016年3月の時点で僅かに約2%!
これでは何とも不安ですよね。

そこで、今回の改正ということになるのですが、従来の努力義務とされていた避難計画の作成を義務化することになりました。
つまり、避難計画を必ず作らなければいけない、ということです。

では、避難計画を作らなければいけない施設が、避難計画を作らなかった場合どうなるのか…
その地域の市町村長から、避難計画を作るように指示が出されます。
そして、その指示にも従わなかった場合、その旨 公表されることになりました。
つまり、「あそこの施設は避難計画がないので、イザという時にヤバイかもしれない」というレッテルを貼られることになるのです。
こうなると、施設にとってマイナスは大きいですよね。
そんなことにならない様、対象の施設では避難計画を作ることになるのでしょう。

今回の改正される法律の所管省庁である国土交通省では、関係機関と連携し、2021年までに100%を実現する、としています。

高齢者など緊急時の避難に配慮が必要な人達に対する「しくみ」の整備は、とても重要なことです。
昨年末に、従来の「避難準備情報」が「避難準備・高齢者等避難開始」と変更されたことは、このブログでもお伝えしました。
これからも「しくみ」の整備は、どんどん行われていくことでしょう。
整備された「しくみ」の実効性を高めるためには、関連する事業者はもちろんですが、私たち国民一人ひとりも、その内容を知っていなければなりません。
そのためにも、こうした情報の変更等には、最新の情報を得るための努力を しなければいけないと思います。

過去の記事より

「避難準備情報」の名称変更


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2017年2月13日 (月)

混合介護⑤

今日(2月13日)の「介護のニュースサイト Joint」に、次の記事が掲載されました。

東京都、ヘルパーの指名料を提案
忙しい時間帯の上乗せ料も 特区での解禁を要請

介護のニュースサイト Joint

2月10日に行われた、国家戦略特別区域会議の内容を伝える記事です。
この中で、東京都は混合介護に関し、次の提案をしています。
(スライドをクリックすると拡大します。)
Photo
第15回東京圏国家戦略特別区域会議:「東京都提出資料」より)

まず、「混合介護」という言葉について、「利用者の視点に立って混合介護を『選択的介護』と呼ぶ意向介護のニュースサイト Joint東京都、ヘルパーの指名料を提案 忙しい時間帯の上乗せ料も 特区での解禁を要請」より)」を示しています。

『選択的介護』のモデル事業として考えているものは…

  1. 介護保険サービスと保険外サービスの同時・一体的な提供
  2. 介護保険サービスに付加価値をつけた部分への料金の設定

の2つです。

1番目の「介護保険サービスと保険外サービスの同時・一体的な提供」では、訪問介護サービスを提供する際に、同居の家族の調理、洗濯などを一緒に実施する提案されています。

2番目の「介護保険サービスに付加価値をつけた部分への料金の設定」では、一般の介護職員より高いスキルを持つ介護職員に対する指名料や、繁忙期の上乗せ料金・閑散期の割引料金が提案されています。

そして、『選択的介護』のモデル事業を実施するにあたり、次の留意事項を挙げています。
  • 利用者の自由な選択と自己決定を担保する利用者保護の仕組みが必要
  • 上乗せ料金等が、介護職員の処遇改善に確実につながる仕組みが必要
  • 上乗せ料金等の負担が困難な低所得者への配慮が必要
など

第15回東京圏国家戦略特別区域会議:「東京都提出資料」より)

さて、以上の内容に対する私の感想ですが…

まず、サービスの内容について…

1番目の「介護保険サービスと保険外サービスの同時・一体的な提供」については、介護保険サービスと保険外サービスの線引きに、難しい面が出てきそうな感じがします。
現状でも、暗黙のうちに、無償で行われている様な気もしますしね。


2番目の「介護保険サービスに付加価値をつけた部分への料金の設定」については、一般の介護職員より高いスキルを持つ介護職員に対する指名料は、面白いと思いますが、繁忙期の上乗せ料金・閑散期の割引料金は、介護事業者の都合で料金が変わる可能性が考えられるので、色々と問題が起きるような気がします。

次に留意事項について…

「利用者の自由な選択と自己決定を担保する利用者保護の仕組み」は、現在ある消費者保護の様々な仕組みの中から、流用できるものがあると思います。


「上乗せ料金等が、介護職員の処遇改善に確実につながる仕組み」は、事業者のモラルの問題になるかと…


「上乗せ料金等の負担が困難な低所得者への配慮」が、一番重要で、かつ、一番難しい事項になるかと思います。
これが上手くできるかどうかが、『選択的介護』のモデル事業の正否を左右するような気がします。

どちらにしても、新しいしくみを作る訳ですから、まだまだ色々な課題が出てくることでしょう。
そうした課題を一つひとつ解決しながら、より良いしくみが出来上がることを期待しています。

過去の記事より

混合介護④


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2017年2月12日 (日)

しもやけとマッサージ

私、3年前の暮れ頃から、かかとに しもやけが できるようになってしまいまして…
当初は、加齢が原因の乾燥による、「かかとのヒビ割れ」だと思っていたのですが、患部を確認してみたところ、しもやけでした。
ですから、この季節、歩く時に とても辛い思いをしています。

しもやけと言えば、子供の頃(小学校の低学年くらい)まで、毎年の様に できていました。
ただ、成長とともに できなくなっていきましたので、今できている しもやけは、年齢による身体の衰えが原因ではないかと、いささかショックを受けています。

ところで、子供の頃、しもやけができると、父が風呂に入った時、患部をマッサージしてくれたことを思い出します。
これが、とても痛かったのですが…

父曰く、「これを しっかりしておかないと治らないぞ!」 と…

おそらく、父も子供の頃、同じことを言われて、祖父か祖母にマッサージを してもらったのでしょうね。
父の場合、子供の頃に極寒の満州国で過ごした時期がありますので、私の子供の頃のしもやけより、ずっと酷いしもやけになっていた可能性がありますから…

ということで、しもやけが できたことに気がついた頃から、風呂に入った時にマッサージをしているのですが、これがなかなか上手くいきません。
マッサージをされた時の痛みは覚えているのですが、どんなマッサージだったか明確に覚えていないからです。

そこで色々と試してみたのが、両親が入院をしている時に行ったマッサージです。

父に行ったマッサージは、「関節が硬くならないように関節の曲げ伸ばし」、「筋肉が落ちるのを遅らせるために筋肉を揉むこと」でした。
このうち、「関節の曲げ伸ばし」は、明らかに違いますからしていませんが、「揉むこと」についてはやってみましたが全く違います。

母に行ったマッサージは、「筋肉が落ちるのを遅らせるために筋肉を揉むこと」、「太ももの裏側の硬くなった部分をほぐすこと」でした。
「ほぐすこと」は、患部に親指をあて指先を少し震わせるようにします。
これを少し続けると、硬くなった部分が ほぐれてきます。
あまり指先に力を入れると、痛みを感じる場合がありますので、加減が難しかったりします。
これもやってみましたが、若干効果はあったものの、父のマッサージの痛みとは違いました。

さてさて、父のしてくれたマッサージは、どんな風だったのかと、ずっと考えていました。
そして今朝、起きた時に、しもやけの患部を親指で力強く押さえ、少し擦るような感じで動かしたところ父のしてくれたマッサージに似た痛みを感じました。

これだ!

父がしてくれたマッサージのイメージは、何となく掴めました。
しかし、このマッサージ、結構 力がいります。

こんな大変なマッサージを してくれてたんだ…

子供の頃のこととはいえ、改めて父に感謝の気持ちが湧いてきました。
いまさらながら…

お父さん、有り難う!

そんな気持ちで一杯です。

過去の記事より

オフクロ、ゴメンナ…


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2017年2月11日 (土)

家族の介護に対する不安

家族に介護が必要になった時のことを考えたことがありますか?
そして、その時、何らかの不安を感じませんでしたか?
前に紹介したことがあるのですが、オリックス・リビング株式会社の「第9回「介護に関する意識調査」で、こんなことを尋ねています。

あなたのご家族の介護に対する不安はどのようなものですか。

オリックス・リビング株式会社:『第9回「介護に関する意識調査」』より)

選択肢は次の7つ

  1. 精神的な負担
  2. 体力的な負担
  3. 費用面
  4. 日常生活の変化
  5. どのように介護をしたらいいかわからない
  6. 介護のことで相談する相手がいない
  7. その他
そして、結果が次のグラフなのですが…
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo
オリックス・リビング株式会社:『第9回「介護に関する意識調査」』より作成)

全体の結果は多い順に、「精神的な負担」、「費用面」、「体力的な負担」、「日常生活の変化」、「どのように介護をしたらいいかわからない」、「介護のことで相談する相手がいない」となっています。

男女別では、女性が上位4つの答えまで多くなっているのですが、順位では、男性が、「費用面」、「精神的な負担」、「体力的な負担」、「日常生活の変化」の順に、女性が、「精神的な負担」、「体力的な負担」、「日常生活の変化」、「費用面」の順になっています。

この結果は、いささか意外でした。
まず、男性が「精神的な負担」より「費用面」を不安に感じている人が多いということ…
実際に介護をされている(された)人の手記などを読むと、精神的に まいっている人が多いと感じていましたから…
ですから、私は こうしたことの延長線上に、男性が介護殺人の加害者になるケースが多いという認識を持っていました。
逆に、女性が「精神的な負担」と答えている人が一番多いというのも驚きです。
正直なところ、女性は「精神的な負担」に対して強いだろうと考えていました。
ですから、私は随分前に こんなツイートをしたことがあります。

でも、この認識は改めないといけないですね。

いずれにしても、家族の介護に対しては、多くの方が何らかの不安をお持ちのようです。
私は不安を解消するための一番の手立ては、適切な準備と情報収集だと思っています。
何らかの準備をすることで、不安は少しずつ解消されるでしょう。
準備をするためには情報収集も必要です。

ですから、もし家族の介護に対して不安を感じているのであれば、まずは行動です!

過去の記事より

介護殺人②


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2017年2月10日 (金)

国民の希望は「在宅介護」?③

国が「在宅介護」を推進していることは、このブログでも過去に何回も取り上げています。
そして、国民の側は本当に それを望んでいるの、という投稿をしたこともあります。

国民の希望は「在宅介護」?

国民の希望は「在宅介護」?②

この問題に関し、前に何回か取り上げたことがある、内閣府が平成26年に行った、「一人暮らし高齢者に関する意識調査」の中で、とても興味深いデータが出ていますので紹介したいと思います。

この中で、介護を受ける場所について次の質問を しているのですが…
(質問をクリックすると拡大します。)
_
内閣府:「一人暮らし高齢者に関する意識調査」より)

答えの選択肢は次の5つ…

  1. 現在の自宅
  2. 子や孫、兄弟姉妹など親族の家
  3. 高齢者向きのケア付き住宅
  4. 特別養護老人ホーム等の介護施設
  5. わからない

結果が次のグラフです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
__2
内閣府:「一人暮らし高齢者に関する意識調査」より)

(1)の「日常生活を行う能力がわずかに低下し、何らかの支援が必要な状態(要支援1・2や要介護1・2辺りの介護度を想定しているのでしょうか…)」では、3分の2の人が現在の自宅での介護を望んでいます。
この段階では国の推進する「在宅介護」は、国民の希望に叶うものと言って良いでしょう。

ところが、(2)の「立ち上がるときや歩行が不安定。排泄や入浴などに一部または全介助が必要な状態(要介護3辺りの介護度を想定しているのでしょうか…)」になると、現在の自宅での介護を希望する人は、(1)の半数以下の 27.0%に減ってしまいます。
私は この段階で「在宅介護」は、国民の希望に反するものだと感じるのですが…

そして、(3)の「一人で立ち上がったり歩いたりできない。排泄や入浴などに全介助が必要な状態(要介護4・5辺りを想定しているのでしょうか…)」になると さらに減って、現在の自宅での介護を希望する人は、15.5%になってしまいます。

もちろん、「一人暮らし高齢者に関する意識調査」ですから、世話をしてくれる家族が居ないことが前提になります。
したがって、介護度が重くなるほど、現在の自宅での介護が難しい、と考える人が多くなるのは仕方がないのかもしれません。

ただ、現状では高齢者の単身世帯が増えており、今後さらに増えるでしょうから、そのようなことを考えると、この意識調査の結果を安易に考えるべきではない、と思ったりします。

大切なことは、一人ひとりの希望が どの程度 叶えられるか…
きめ細かい対応が必要なのだと思います。

過去の記事より

在宅介護を望む理由?


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2017年2月 9日 (木)

特殊詐欺、前兆電話まとめ

私が Yahoo! 防災速報に登録しており、ここからは地域の防犯情報として、振り込め詐欺などの特殊詐欺に関する情報もメールで送られてくることは、前にお伝えしたことがありますが、今日、送られてきたものに、特殊詐欺の前兆電話が まとめられていました。

どうやら、愛知県内で特殊詐欺の前兆電話が、いくつも確認されているようです。
他の地域でも、同様のことが起きている可能性がありますので、注意喚起の意味を込めて転載させていただきます。

******************
子供や孫、役所、警察からの「お金の話」や百貨店からの「カードを使われた話」は、必ず正しい番号を調べて確認してください!!
ショートメールで送られてくる「DMMをかたるWEBコンテンツの料金請求」には連絡しない。
******************

【タイトル】
振り込め詐欺の前兆電話が愛知県に集中!?

【本文】
本日愛知県内の各地で、振り込め詐欺の前兆電話が確認されました。内容は、

  1. 「息子をかたり、カゼをひいた」
  2. 「息子をかたり、株で損した」
  3. 「警察官をかたり、捜査に協力を求めるもの」
  4. 「百貨店店員をかたり、あなたのカードが使われているというもの」
  5. 「厚生労働省助成金のご案内がFAXが送られてくるもの」
  6. 「建設会社をかたるものから名義を貸してほしいといわれるもの」
  7. 「DMMをかたるWEBコンテンツの未納料金を請求するもの」
  8. 「国民生活センターをかたり、流出した個人情報を削除するというもの」

など、多数のダマしの電話が確認されました。
 愛知県内の各所で確認されていますので、家族や知人が被害に遭わないよう、周りの方にこの話を伝えて、注意喚起をしていただくようお願いします!!


情報提供:愛知県警察本部

これだけ多くのものがあることに驚いてしまいますが、送られてきた情報の冒頭にある通り、不審な電話に対しては、「必ず正しい番号を調べて確認」することが重要です。
また、困ったときは一人で判断せずに周囲の人に相談するなどして下さい。

くれぐれも、お気をつけ下さい。

過去の記事より

改めて、還付金詐欺に ご注意を!!


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2017年2月 8日 (水)

リショーネPlus

少し前になりますが、「介護のニュースサイト Joint」に次の記事が掲載されました。

車いすになるベッド「リショーネPlus」、
家庭向けレンタル2月開始へ パナソニック

介護のニュースサイト Joint

1月20日にベッドの一部を車いすとして使える、「リショーネPlus」がパナソニックから発売されたことを伝える記事です。

このベッド、本当に凄いと思います。
YouTubeに動画が出ていましたので、ぜひ、ご覧下さい。

重度の要介護者をベッドから車椅子に移すことは本当に大変な作業です。
私の父が脳幹出血で最初に運ばれた病院で、二度 車椅子に乗せてもらったのですが、移乗の作業は大変でした。
二人がかりで、一人はベッドの上に乗って、という感じでしたから…
また、母が最後の入院で桜を見るために病室から離れた時は、ベッドから車椅子に移らず、ベッドごと病室を離れたと聞いています。

さらに、動画の中にもありますが、介護をする人が腰を痛めたり、転落する事故などを起こすことだってあります。
実際、消費者庁から公表される、「消費者安全法の重大事故等」でも、介護サービスに関連する事故として、ベッドから車椅子への移乗時の事故を見かけることもあります。

こうしたことが嫌われ、重度の要介護者が車椅子で病室を出られる機会は限られてきます。
しかし、この「リショーネPlus」を使えば、身体の状態が安定して限り、病室を出られる機会を増やすことは可能です。
病室を出る機会が増えることで、本人に「良くなろう」というモチベーションが生まれれば、要介護度が軽減する可能性だって出てくると思います。
それで、介護にかかる費用が抑えられるのであれば、素晴らしいですよね。

今月から家庭向けのレンタルも行われているようです。
検討する価値はあると思います。

パナソニックの関連サイトにリンクを張っておきますので、ぜひ一度ご覧下さい。

離床アシストロボット リショーネPlus


過去の記事より

昇降機能がある介護用ベッドの事故事例


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2017年2月 7日 (火)

介護保険利用者の自己負担増の影響

一昨年8月、一部の人の介護保険の利用者負担が引き上げられたことは、ご存知のことと思います。
このブログでは その影響について、認知症の人と家族の会が行ったアンケート調査の結果紹介したことがあります。
ただ、このアンケート調査は当事者に対して行ったものだったので、当事者の声としては切実さが伝わってくる内容だったのですが、いささか客観性に欠ける面があるような感じがしています。

このたび、ケアマネジャーの会員サイト、「ケアマネジメン ト・オンライン」で、『「介護保険利用者の自己負担増」に対するケアマネジャーの意識調査結果』が公表されました。
ケアマネジャーを対象にしたアンケート調査であり、当事者のものに比べ客観性が高く、とても興味深い内容でしたので紹介させていただきます。

なお、この調査概要は次の通りです。

  • 期 間:2016年12月8日~2017年1月13日
  • 方 法:インターネット調査
  • 対 象:「ケアマネジメン ト・オンライン」の会員ケアマネジャー
  • 回答数:1,212名
このアンケート調査では、次の質問をしています。

負担が増えた利用者では、どのような影響が出ていますか?(複数回答)

ケアマネジメン ト・オンライン
:『「介護保険利用者の自己負担増」に対するケアマネジャーの意識調査結果』より)

答えの選択しは次の7つ…

  • 目立った影響はない
  • サービスの利用に変化はないが、日々の生活や心理面で余裕がなくなり、支援においてより配慮が必要になった
  • 訪問介護やデイサービスなどを減らし、介護者の負担が増えた
  • デイサービスを減らし、閉じこもり気味になるなど活動が低下した
  • 補足給付の厳格化で特養の入居を見合わせた・または退去を考えている
  • 高額介護サービス費の支給対象外の福祉用具の購入や住宅改修の利用をあきらめた
  • その他

そして、結果が次のグラフです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo

ケアマネジメン ト・オンライン
:『「介護保険利用者の自己負担増」に対するケアマネジャーの意識調査結果』より)


答えの多い順に…
  • 目立った影響はない(482名:39.8%)
  • サービスの利用に変化はないが、日々の生活や心理面で余裕がなくなり、支援においてより配慮が必要になった(367名:30.3%)
  • 訪問介護やデイサービスなどを減らし、介護者の負担が増えた(285名:23.5%)
  • デイサービスを減らし、閉じこもり気味になるなど活動が低下した(185名:15.3%)
  • 補足給付の厳格化で特養の入居を見合わせた・または退去を考えている(77名:6.4%)
  • 高額介護サービス費の支給対象外の福祉用具の購入や住宅改修の利用をあきらめた(71名:5.9%)
  • その他

ケアマネジメン ト・オンライン
:『「介護保険利用者の自己負担増」に対するケアマネジャーの意識調査結果』より)

となっています。

4割近くのケアマネジャーさんが、「目立った影響はない」と答えているものの、介護サービスの利用を減らしたために家族の負担が増えた人や活動が低下した人がいるなど、さまざまな悪影響が出ているようですね。
また、特養の入居を見合わせたり、退去を考えているとなると、その家族の負担は増すばかり…
さらに、福祉用具の購入や住宅改修を諦めたとなると、不便な生活を強いられ、その結果、要介護度が高くなる可能性もあるでしょう。

個人的には、「負担が出来る人に多く負担していただく」という方向性に異論はありません。
ただ、必要なサービスを受けられなくなっている人がいることは、由々しき事態だと思います。
今以上に、きめ細かい制度の構築を望みます。

過去の記事より

昨年の介護保険改定の影響


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2017年2月 6日 (月)

やさしいごはん

今日(2月6日)の「介護のニュースサイト Joint」に、次の記事が掲載されました。

吉野家、介護食に参入
施設向けに「牛丼の具」販売開始 年間700万食目指す

介護のニュースサイト Joint

牛丼の吉野家が今月から業務用商品として、高齢者向け牛丼の具「吉野家のやさしいごはん」の販売を開始したことを伝える記事です。
Photo

今回販売されるのは…

  • 弱い力でも噛めるよう具材を 小さくした「やわらかタイプ」
  • 舌で摺り 潰せるまで、具材を刻んだ「きざみタイプ」

の2種類です。
「吉野家の店で食べる“牛丼のおいしさ”は そのまま…株式会社吉野家:ニュースリリース『「吉野家のやさしいごはん」発売のお知らせ』より)」とのことですから、食事が偏りがちの高齢者にとって、新たな食事の選択肢が増えたといって良いでしょう。

特に高齢者の場合、たんぱく質が不足しがちと言われています。
その様な方にとって、強い見方になるような気がします。

ただ、残念なことに、今回は主に介護施設を対象とした業務用商品として販売されるとのこと…
一般向けの商品が、一日も早く販売されることを期待します。

とちらにしても、栄養状態を良く保つことが、要介護状態にならないための、重要な要素の一つであることは間違いありません。
こうした商品を積極的に使い、良い栄養状態を いつまでも保ちたいですね。

過去の記事より

「たんぱく質」を摂るには…


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2017年2月 5日 (日)

憩いのサロン

認知症の予防に関連して、日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)のサイトで、興味深い研究を見つけました。
日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)のサイトのプレスリリースに掲載されている、次のタイトルの研究がそれです。

「憩いのサロン」参加で認知症リスク 3割減

日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)プレスリリース


これによれば…

 介護予防を目的とした「憩いのサロン」への参加が、認知症の発症を予防するかどうかを検証しました。愛知県知多郡武豊町の高齢者約2,600人を7年間追跡し、追跡期間中のサロン参加が認知症の発症に与える影響を調べました。

 その結果、加齢やうつ症状が認知症発症のリスクを高める一方で、年に4回以上のサロン参加は認知症の発症リスクを0.7倍に低下させていました。

 町にサロンを設置し、軽い体操、おしゃべり、すごろくなどのゲームに参加してもらうことが、認知症の予防に結びつくことが示されました。

日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)「憩いのサロン」参加で認知症リスク 3割減より)
とのこと…

研究内容の詳細については、日本老年学的評価研究(JAGESプロジェクト)のサイトで確認していただくとして、愛知県武豊町で どのような取組がなされているか…
ちょっと調べてみたところ、武豊町社会福祉協議会の次のサイトに、「憩いのサロン」の詳細が出ていました。

憩いのサロン

武豊町社会福祉協議会

では、憩いのサロンは、どのような所なのか。
武豊町社会福祉協議会のサイトには次のように書かれています。

憩いのサロンは、地域の人たちと、お茶を飲みながら話をしたり、趣味の手ほどきやゲームなどをして、毎回楽しみながら過ごせる憩いの場です。

武豊町社会福祉協議会憩いのサロンより)

憩いのサロンに参加できるのは、概ね65歳以上で身の回りのことが自分でできる人、だそうです。
つまり、65歳以上で介護が必要ない人、ということなのでしょう。
(生前の私の母のように、身の回りのことは極力自分でしているものの、介護が必要な人は参加できるのでしょうか…)

地域のこうした取組、重要ですよね。
何より、人と話す機会が増えることは認知症の予防にとって重要です。
前に紹介した、「ネオマーケティング」の「シニアの介護に関する調査」の中に、「あなたが、『認知症予防のために』行なっていることをお答えください。」という質問項目がありましたが、この中で4番目(女性だけのデータでは2番目)に多かったのが、「人と話す機会を設ける」でした。

また、こうした取組を通じて、人と人との繋がりが出来れば、「いざ」という時の地域の助け合いにも繋がると思います。
前に紹介した、「厚生労働省」の「高齢社会に関する意識調査」では、「老後の一人暮らしに不安」を感じている人が多くいました。
憩いのサロンは、こうした不安の解消にも繋がると思います。

認知症を予防しながら、地域の繋がりを強化することが出来る憩いのサロン…
私の住んでいる地域に、同じ様な取組があれば、参加できる年齢になった時に参加してみたいと思います。

過去の記事より

前向きに、前向きに!


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2017年2月 4日 (土)

老後の生活費に対する考え方

老後の生活費はどのようにして まかなうべきか…
日本の高齢者は、どのよう考えているのでしょうか?
そして、他の国の高齢者との考え方の違いは?

内閣府の「第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」で、「老後の生活費について、どのように考えるか」という質問をしています。

答えの選択肢は次の四つ…

  • 家族や公的援助に頼らないように働いて準備
  • 家族が面倒をみるべきである
  • 社会保障など公的援助がまかなうべき
  • その他

その結果が次のグラフです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo
内閣府:「第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」より)

私は日本の場合、大多数の人が「社会保障など公的援助がまかなうべき」を選ぶのではないかと考えていたのですが、「家族や公的援助に頼らないように働いて準備」と「社会保障など公的援助がまかなうべき」が拮抗しています。
特に、女性で「家族や公的援助に頼らないように働いて準備」と答えている人が多いのには驚いてしまいました。
ただ、これまでに紹介したことのある男女別の就労希望年齢に関するデータで、女性の方が、「働けるうちはいつまでも」と答えている人が多かったことを考えると、この結果も頷けます。

過去に紹介したデータ


他の国の高齢者の考え方を見ると…

アメリカも「家族や公的援助に頼らないように働いて準備」と「社会保障など公的援助がまかなうべき」が拮抗しています。
アメリカの場合、その他の割合が一番高く、これは、「保有する資産でまかなうべき」と考えている人が、この中に含まれているのではないかと思われます。

ドイツの場合は、「家族や公的援助に頼らないように働いて準備」と答えている人の割合も高いのですが、「社会保障など公的援助がまかなうべき」と答えている人の割合が、それを上回っています。

スウェーデンの場合、さすがに社会保障が充実している国だけあって、「社会保障など公的援助がまかなうべき」と答えている人の割合が圧倒的に高くなっていますね。

この調査、それぞれ国の状況が現れており、とても興味深い内容でした。
ただ、現在の日本の政策が、この調査結果に合ったものかは疑問を感じます。
働きたい高齢者の就労の希望を叶えてたり、その人の能力を最大限に生かせるものになっているとは思えませんから…

過去の記事より

日本の高齢者は おとなしい?③


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2017年2月 3日 (金)

認知機能チェック

本日(2月3日)付で、介護・医療の情報サービスを提供する株式会社エス・エム・エスのサイトに、次のニュースリリースが掲載されました。

認知機能は50歳を境に低下、40代からの認知症予防が重要と判明
~「認知症ねっと」認知機能チェック受検者1万人突破~

株式会社エス・エム・エス

日本最大級の認知症専門サイト「認知症ねっと」が、2016年11月から提供を開始した、「認知機能チェック」の受検者が1万人を突破したことと、その受験結果を「認知機能チェック」の監修をされた、京都府宇治市にある「ひろかわクリニック」の院長 広川 慶裕先生が分析された内容を伝えるものです。

それでは、「認知機能チェック」とは…
株式会社エス・エム・エスのサイトに掲載されたニューリリースによれば…

「認知機能チェック」は、認知症の前段階と言われるMCI(軽度認知障害)で起こるとされる認知機能の低下を5分程度でセルフチェックし、認知症の予防を促すことを目的としたものです。認知機能を「記憶力」「計算力」「言語能力」「遂行能力」「判断力」の5つに分類し、それぞれの機能に対応した簡単な問題を解くことで、認知機能の状態を可視化することができます。

株式会社エス・エム・エス認知機能は50歳を境に低下、40代からの認知症予防が重要と判明より)
とのこと…

そして、1万人の受検者の受験結果を分析したところ…
  • 認知機能は50歳頃には低下を開始
  • 認知機能の中でも高次な「遂行力」「判断力」がより早期に低下している
  • 「言語能力」は70歳頃まで比較的機能が保たれる傾向
  • 「記憶力」のうち「ワーキングメモリ」「遅延再生」の機能は50歳頃から低下が始まるが、「エピソード記憶」機能は70歳頃まで保たれる
  • 「判断力」のうち「注意力」が、他の機能に比べて早期から大きく低下する傾向がある
株式会社エス・エム・エス認知機能は50歳を境に低下、40代からの認知症予防が重要と判明より)
ということ だそうです。

認知機能は50歳頃には低下を開始…

さらに、ニュースリリースには、「55歳頃から明らかな低下がみられることがわかりました。株式会社エス・エム・エス認知機能は50歳を境に低下、40代からの認知症予防が重要と判明より)」との記述も…

私は現在56歳。
思わず不安になって、「認知機能チェック」を受けてみました。
10種類の簡単なテストを行うことで、認知機能のチェックを行うことが出来ます。

そして私の結果は…

全般的に認知機能に異常はみられません。

ということでした。
ひと安心です。

とても簡単に認知機能のチェックを行うことが出来ます。
関連ページにリンクを張っておきますので、ぜひ一度、挑戦してみて下さい。

認知症ねっと

認知機能チェック

過去の記事より

認知症に対する不安


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2017年2月 2日 (木)

特殊詐欺を防ぐために!

相変らず減らない振り込め詐欺などの特殊詐欺…
特殊詐欺を減らすために、世の中の人は、どのような対策が必要だと考えているのでしょうか。
また、実際に行っている対策は…

少し古い調査ですが、内閣府が平成26年に行った、「一人暮らし高齢者に関する意識調査」で、こんなことを尋ねています。
(質問をクリックすると拡大します。)
_
内閣府:「一人暮らし高齢者に関する意識調査」より)

この質問に対する選択肢は、次の10種類…

  • 日頃から、家族との連絡を頻繁にとる
  • 詐欺の手口について知っておく
  • 友人や知人の連絡先を把握しておく
  • 不審に思った際の相談先を決めておく
  • 市区町村、消費生活センター等の行政機関の相談窓口の連絡先を知っておく
  • ATMの振込限度額を引き下げておく
  • 電話が鳴っても出ない、相手にせず
  • その他
  • 特に必要なことはない
  • わからない

結果が次のグラフです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
Photo
内閣府:「一人暮らし高齢者に関する意識調査」より)

「必要だと思う対策」、「実際に行っている対策」ともに、答えの多いものから、「日頃から、家族との連絡を頻繁にとる」、「詐欺の手口について知っておく」、「友人や知人の連絡先を把握しておく」の順になっています。

少し気になるのが、どの項目も「必要だと思う対策」より「実際に行っている対策」が少ないこと…
そして、「特に必要なことはない」よりも「特に行っていることはない」が多くなっていること…
「言うは易し行うは難し」というところでしょうか…
それとも、「自分には関係ない」と思っていらっしゃるのでしょうか…
でも、「自分には関係ない」と思っていらっしゃる方ほど被害に遭いやすい、と聞いたこともあります。

くれぐれも、お気をつけ下さい。

なお、内閣府政府広報オンラインでは、次のコンテンツを公表しています。

毎日話せば詐欺は防げる。高齢者詐欺!


高齢者詐欺・トラブル予防は、みんなが主役!

どちらも このブログで前に紹介したコンテンツですが、改めてご覧いただければ幸いです。

過去の記事より

改めて、還付金詐欺に ご注意を!!


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2017年2月 1日 (水)

被保護者調査(平成28年11月分概数)より

本日(2月1日)、厚生労働省より平成28年11月分の生活保護の被保護者調査(概数)が公表されました。

11月は被保護実人員、被保護世帯ともに前月に比べ増加しました。
(表をクリックすると拡大します。)
H2811
生活保護を受ける世帯のうち、高齢者世帯の単身者世帯が増えている状況が続いています。

今年度に入ってからの「世帯類型別現に保護を受けた世帯数」の推移は次の通りです。
(表をクリックすると拡大します。)
H2811_2

今年度に入ってからの「扶助の種類別扶助人員」の推移は次の通り…
(表をクリックすると拡大します。)
2811

65歳以上の人口の増加状況と高齢者被保護世帯の増加状況の比較は次の通りです。
(表をクリックすると拡大します。)
H2811_3

平成27年11月から平成28年11月の65歳以上の人口の増加率は2.18%でした。
そして、この間の高齢者被保護世帯の増加率は4.22%です。
端数処理の関係で、この表では10月の増加率(4.22%)と同じになっていますが、細かく計算すると僅かに減っています。
しかし、人口の増加率は上回っています。

今後も、この動向を注視していきたいと思います。

なお、厚生労働省の関連サイトにリンクを張っておきます。

ぜひ一度ご覧ください。

被保護者調査(平成28年11月分概数)

過去の記事より

被保護者調査(平成28年10月分概数)より


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