平成27年度の高齢者の虐待に関する調査②
3月23日の続きです。
厚生労働省から3月21日に公表された、「平成27年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」について…
3月23日は、養介護施設従事者等による高齢者虐待と認められたものに関するデータを紹介しましたが、今日は養護者(家族等)による高齢者虐待に関するデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
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厚生労働省 「平成27年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」より |
虐待の要因として、「調査結果」が挙げているものは、『「虐待者の介護疲れ・介護ストレス」が 1,320 件(25.0%)で最も多く、「虐待者の 障害・疾病」1,217 件(23.1%)、「被虐待者の認知症の症状」852 件(16.1%)であ った。(複数回答)(厚生労働省「平成27年度 高齢者虐待対応状況調査結果概要」より)』とのこと…
養介護施設従事者等による虐待と異なり、ストレスが虐待の要因のトップです。
養介護施設などの場合、従事者等のストレスを軽減するための方法を見つけることは出来そうですが、家族等が介護をしている場合、ストレスを軽減するための方法を見つけるのは難しいような気がします。
とすると…
家族等の虐待をなくすことは出来ない?
などと思ったりします。
もちろん、そんな事は無いのでしょうが、介護者が孤立してしまった場合は難しい面があるかもしれません。
次のグラフは、「被虐待者からみた虐待者の続柄」に関するデータです。
(グラフをクリックすると拡大します。)
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厚生労働省 「平成27年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」より |
虐待者の続柄は、多い順に「息子」、「夫」、「娘」となっており、この順位はずっと変わっていません。
個人的には、この辺りにも養護者(家族等)による高齢者の虐待を解決するヒントがあるような気がするのですが…
どちらにしても、養護者(家族等)による高齢者の虐待は、第三者には介入しづらい点があると思います。
しかし、放っておけば、最悪の事態にもなりかねません。
難しい問題ではありますが、要介護者と その家族を いかに孤立させないかが重要なのだと思います。
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