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2017年12月27日 (水)

リハビリ地獄

12月10日の投稿で、今年5月に成立した改正介護保険法が施行されると、要介護者の要介護度を改善させた自治体に対して、インセンティブが支給されるということを書きました。

今回の投稿は、その続きです。
実はこのインセンティブ、要介護者の要介護度を改善させた介護事業者に対しても支払われるんです。

介護事業者には、要介護度の判定を厳しくすることが出来ないから、要介護度を改善させることは良いことなのでは?

確かに、要介護度の改善させることは良いことかもしれませんが、問題は要介護度の改善を要介護者本人が望んでいるかです。
12月9日付の「NEWSポストセブン」に、こんな記事が…

介護保険改正 自立支援強化の名目で終の棲家が地獄に

NEWSポストセブン

記事には、介護雑誌『あいらいふ』の編集長・佐藤恒伯さんの次のコメントが出ています。

体の状態が改善すればインセンティブがもらえるわけですから、利用者の意思や希望を置き去りにしたまま、リハビリを過度に奨励する流れが出てきかねない。私が介護士をしていた頃に、90歳の男性に『もうリハビリなんかしたくないんだよ』と言われたことがあります。辛い思いをして少し元気になったところでQOL(生活の質)はさほど変わらない。『そっとしておいて』という人をリハビリに駆り出すのは、一種の虐待だと指摘する専門家もいるくらいです

NEWSポストセブン:「介護保険改正 自立支援強化の名目で終の棲家が地獄に」より)

確かに、要介護者本人が要介護度の改善を望んでいなければ、要介護度を改善するためのリハビリ等は、苦痛以外の何ものでもないでしょうね。
記事に出ている 90歳の男性の『もうリハビリなんかしたくないんだよ』という言葉、よく分かります。
私の母はリハビリなど積極的に取組んだ方でしたが、最後の入院の後半には、「もう、何もやる気がしない」というようなことを言っていたようです。

人間は年とともに身体が衰えていきます。
そして、リハビリの効果も徐々に出づらくなっていきます。
そうなると、記事に出ていた 90歳の男性や私の母のような感覚になるんだと思います。

穏やかに最後の時間を過ごしたい…
そんな望みを奪ってしまうかもしれないのが、「介護保険法の改正」ということになるのかもしれませんね。

過去の記事より

自治体の介護保険担当者の良心


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